前田智徳(まえだとものり)がとうとう引退
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プロ野球・広島で、通算2119本のヒットを打っている前田智徳選手が、24年目の今シーズンかぎりで現役を引退することを表明しました。
前田智徳選手は27日午後2時から広島市のマツダスタジアムで記者会見し、「ことばは悪いが『やっと終わったか』という感じ」と、引退を決めた今の心境をすっきりした表情で話しました。
そのうえで、「去年、ことしと自分の中で手応えがあって、特にことしは集大成として優勝を目指したい、クライマックスシリーズに出たいという思いだった。しかし、けがで戦列を離れてチームに貢献できず残念だった」と話しました。
引退を決断した理由については、「先月後半ぐらいから骨折した骨が修復してバットを振り始めたが、なかなかいい感覚が戻ってこなかった」と説明し、「もう一度自分が打席に立つのを楽しみにしていた方には申し訳ない」と話しました。
前田選手は熊本県出身の42歳。
熊本工業から平成元年のドラフト4位で広島に入団しました。
たぐいまれなバッティング技術は早くから高く評価され、たび重なるけがに悩まされながらも、平成19年には通算2000本安打を達成し、ここ数年は「代打の切り札」として頼りにされていました。
広島一筋の24年間で通算2119安打、ホームラン295本を打って1112打点を挙げ、打率は3割2厘と3割を上回り、平成3年のリーグ優勝にも貢献しましたが、個人タイトルには縁がありませんでした。